沖縄探訪。
ー飲み食いゲバゲバ格闘篇 その弍ー

散歩日02/6/16-19


3日目。前から決めていた水納島へ。車で港まで15分。そこから船で20分程で。水納島である。昨日に比べて断然バッチシ波が穏やか。空も青い。こんなところへ来てしまって果して現実(東京)に戻っていけるのか本気で心配になる。ともかく沖縄にいる間だけ置いてきたいろんなモノを忘れようと思う。

魚にプリッツ。数分と経たぬうちに魚群に囲まれる。魚は恐い。隙を見て狙っている。下の方で迂回している体長60p級の魚が数匹いる。時折こちらをチラッと見る顔が恐ろしい。目がこっちを向く。プリッツが浮遊しているとぐわっと浮上してきてばぐーっと呑み込む。正面の顔は放送に耐えられない。エサを撒き終っても匂いにつられて魚がずっと追いかけてくる。魚は遠くで楽しんだ方が良い。海は暖かいのと冷たいのが混ざっている。バナナボートに載る。半分までやったあとジェットスキーのエンジン調子が悪くて再度挑戦。島をぐるっと周った。島の大きさは4キロ程度だったと思う。

船と海に酔ったのか。ちょっと体長不良。その後治まる。トイレは当然だが無水洗。穴の中にはゴキブリが密会していた。トイレの花子さんより58倍恐い。首の辺りにオレンジの線があったように思える。

水中メガネを借りたおじいさんが現地の言葉でいろいろ話し掛けてくれる。解読不能だが楽しい。パッションフルーツをくれる。美味い。


16:00最終出発時間で。 港へ戻る。


スーパーで買い出し。さんぴん茶が美味い。ので。ペットボトル1.5リットルで買う。国際通りで買った同じ泡盛がなんと500円も安い。ボッタくられたことを知る。土産に買う。

帰りのカーラジオではワールドカップ。既に1点を追う形となっている。運転しながらの必死の応援。ホテルで最後の5分を見る。

その後最後の夜だということで。疲れた体にムチを打って北上し。美味そうな店を探すがなかなか見つからず。交番に入って道を聞こうとしたが無人。しかもヤモリが数匹歓迎してくれる。電話が置いてあって「誰もいない場合は2番か500番に電話してください」と書いてある。恐る恐る2番に電話する。どこかに通じる。今どこにいるか分からないと伝える。道を細かく教えてもらうが。全く分からない。曖昧に「あ。わかりました」と交番を出る。電灯もなく。真っ暗な道を右往左往する。

21:00過ぎ。小さな町で。寂しい町。真っ暗な道端で高校生と見られる若者達がそこらで談笑している。観光客もここまで来ないのだろう。表の看板には「ソーキソバ」と書いてあったので注文すると「ソバないんですよ。うどんならあるんだけど」と言われる。疲れ切っていたのでどうでもよくなる。魚は新鮮だろう。と。にぎり寿司を注文する。カレーとかエビフライとか。ハンバーグ定食とか書いてある。メニューに沖縄を想像させるものはなかった。無理矢理押し込んだ形で外に出る。

ぐったりして名護に戻る。後から別のルートから行った方が早かったことを知る。ビヤーを少し呑んで寝る。




4日目。
ホテルをチェックアウト。荷物は宅急便で送ってしまう。手ぶらになった体。そのままゴザへ。午前中だからなのか全く店が開いてない。素通り。那覇へ向かう。途中首里城に。今回観光と呼べるのはコレだけ。

車を置いて歩いていると子供達。互いにクイズを出し合っている。「赤くて丸いものなんだ?」と。それは難しいだろう。際限ないじゃないか。


空港もそうだが、首里城周辺は少し前のサミットのせいか整備されている。沖縄の歴史みたいな年表を見る。長い歴史。特に明治の頃からの沖縄は時代に翻弄され続けている。施設近くの店で食事。美味かった。首里城の佇まいは日光の東照宮に似ていた。訪れる人も其の周りの感じも。

首里城から車で国際通りへ。近くのパーキングに車を置いて。商店街を歩きながら壷屋まで。陶器を見るがどれも高額。湯呑み茶碗が1000円からで。ジャストルッキング。どうでも良い土産をいろいろ買う。サータアンダギー。最後まで食べなかったな。


買い物を済ませ。急いでレンタカーを返す。道をよく間違えた。ギリギリで時間に間に合う。空港に行く。時間までメシを。「天龍」と言う店が美味い。サインがいっぱいあった。筑紫哲也とかダチョウ倶楽部とか。なすびとか。

飛行機に乗り、少しうとうとしただけで東京へ。現実はあっという間に戻ってきた。常時サバイバルナイフを持っているので行きも帰りもナイフを預けるコトになる。私と同じように検査に引っ掛かってる人はどういうのなんだ?と見ると(預ける時には茶色い封筒にそれぞれ入れて、名前を書かされる)ただのハサミだったり、カッターだったり。ナイフらしいものということで預けるようだ。私以外でサバイバルナイフを持っていたのはもう1人の年配の男性だった。かなり神経質に検査は行われているようだ。

東京の速度は沖縄の8倍くらいじゃないだろうか。ヒトビトは虚ろに無口で。自分の靴の先を見ながら早歩きである。私はいつもココで生活してるんだなあ。山手線の外回りの風景は回転をしながらもそんな私をすっかり覆ってしまった。

(02/6/22)




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